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森林を含む陸域生態系をリモートセンシング(遠隔探査)技術を用いて広域的にかつ持続的にモニタリングする。人間活動による森林破壊が環境及び気候に与える影響を定量的に評価する研究を行う。
環境リモートセンシング、森林生態学
韓国ソウル出身。千葉大学理学部地球科学科卒。同大学院理学修士。東京大学社会基盤学専攻工学博士号取得。韓国蔚山科学技術院(UNIST)研究員。東京大学生産技術研究所特任研究員。宇宙航空研究開発機構(JAXA)招聘研究員を経て現職。
専門は環境リモートセンシング。様々な衛星画像から捉えた地上の電波的特性を用いて森林や湿地の時空間的な変動を明らかにする研究を基本とします。気象条件を考慮することで森林の光合成量、湿地土壌の分解量、土壌の乾燥度、火災の脆弱性などを導き出す研究を行ってきました。さらに地表環境の時間的変動をAIで分析することで高解像度の気候帯分類図作成を行いました。人為的な環境撹乱である火災、伐採、湿地の排水などを衛星画像から探知し、探知された現象が水・炭素循環に与える影響を評価するアルゴリズムを構築し、国単位の広範囲にわたる長期的な炭素放出量を定量的に推定する研究を行い続けています。
“環境×衛星リモートセンシング”をテーマにします。様々な環境問題の中で学生が自ら選択したテーマで研究を行います。教員とゼミメンバーが参加する定期的な文献輪読会を通した意見交換や、研究発表の機会、外部研究者の助言を得る機会などを提供します。地球環境学を専攻した人材として社会で活躍していただくための専門知識、分析力、コミュニケーション能力涵養を目指します。
人工衛星は今も地球のデータを蓄積しながら回っています。衛星画像を用いるリモートセンシング分野は国境を問わず地球を一つの対象物として扱い、均一な精度で記録するので広域的な環境研究に相応しいと言えます。特に本研究室は森林破壊、土壌劣化、湿地の無分別な開発などの陸域生態系に関わる環境問題に焦点を当て、その解決につながる情報を衛星画像から創出することを目標にしています。常に社会問題に目を向け、均一性を保ったソリューションを提示することで持続可能な社会を支える一つの分野の専門家として共に成長していきたいと思います。
Haemi Park, Junghee Lee, Cheolhee Yoo, Seongmun Sim, and Jungho Im (2021). Estimation of Spatially Continuous Near-Surface Relative Humidity over Japan and South Korea. The IEEE Journal of Selected Topics in Applied Earth Observations and Remote Sensing.
Haemi Park, and Wataru Takeuchi (2021). Satellite-Based Estimation of Global CO2 Emissions from Biomass Burning. Taylor & Francis, Biomass Burning
in South and Southeast Asia: Impacts on the Biosphere, Volume Two, 109.
Haemi Park, Wataru Takeuchi, and Kazuhito Ichii (2020). Satellite-based estimation of carbon dioxide budget in tropical peatland ecosystems. Remote Sensing, 12(2), 250.
Haemi Park, Jungho Im, and Miae Kim (2019). Improvement of satellite-based estimation of gross primary production through optimization of meteorological parameters and high resolution land cover information at regional scale over East Asia. Agricultural and Forest Meteorology, 271, 180-192.