3月9日から11日まで二泊三日で「CSRと里山協働管理」をテーマとして京都への研修旅行が実施され、17名の学生(うち日本人は3名)、および2名の教員が参加した。本旅行では、森を含む景観(landscape)についてのステークホルダーの協働による持続可能な地域づくりの国際ネットワークであるIMFN(International Model Forest Network)の日本での唯一のメンバーである「京都モデルフォレスト」を訪れ、企業によるCSR活動や関係者の協働による里山管理についての取り組みについて学んだ。学生達は、①国有林の市民参加による景観管理、②協働による里山管理の取り組み、③北山林業の現状と課題のテーマごとにグループに分かれて取り組んだ。
初日は、嵐山において国有林の担当者から地域住民の参加による景観管理の状況について現地を歩きながらお話を伺った。また、京都府庁公館において府庁の山本技監ほかから京都モデルフォレストの取り組みについての詳しいお話を伺った。二日目は、長岡京市西山における地域住民の協働による竹林や里山の管理の仕組みについて、現地を歩きながら大変興味深いご説明を受けた。また、北山を訪れて、近年の磨き丸太をめぐる厳しい状況について学んだ。最終日には村田製作所の森を訪れ、実際の間伐体験に参加させていただいた。また、今回の旅行には、国連大学でのポスター発表に訪れたカナダのサスカチュワン大学環境持続可能学部の博士課程学生もカナダから参加し、学生達は良い刺激を受けていた。3月28日には研修旅行の報告会も実施され、学問的なテーマ以外にも京都の文化に実際に触れることができて参加者は感銘を受けていた。今回の旅行に当たっては、京都モデルフォレスト協会や京都府に大変お世話になり、この場をお借りしてお礼を申し上げます。
京都も出るフォレスト協会および京都大阪森林管理署の各ウェブサイトにおきましても、本研修旅行の紹介をしていただきました。
-京都モデルフォレスト協会ウエブサイト
(日本語サイト)(英語サイト)
-京都大阪森林管理署ウエブサイト
(日本語サイト)