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2019.12.10

コミュニティー支援型農業(CSA)を実践する「なないろ畑」を訪問しました

 2019年11月16日、地球環境学研究科の学生9名と井上直己准教授が神奈川県大和市の中央林間駅近辺に拠点を置く、コミュニティー支援型農業(CSA: Community Supported Agriculture)を実践する「なないろ畑」を訪問しました。「なないろ畑」は、同団体は安全な食を求める地域住民の集合体であり、無農薬・無化学肥料の有機農業を、地域住民の参画を得ながら実施している団体です。その活動は、小規模農場が淘汰されてしまう現代において、サブシステムとして小規模農場が生き残るための在り方を模索し、安全な農産物の生産、食糧供給安定、コミュニティーの醸成、農福連携などを実現しようという、崇高な理念に支えられています。実際、障碍者も農作業に参加しており、地域の社会福祉の面で大きな役割を果たしています。

 

 参加学生達は「なないろ畑」を訪問し、農場の他に、農業廃棄物や家畜糞、豆腐のおから等を堆肥にする堆肥場、出荷場などを見学し、代表の片柳さんから、CSAの意義、有機農業の在り方、社会課題解決の一手法としてのCSAの課題と展望について学ぶことができました。今回の訪問では、学生のみならず、片柳さんや農場のメンバーも、国際色豊かな意見交換を大いに楽しんでいました。

 

 片柳さんや農場の多くのコミュニティーメンバーは、地球の持続可能性に関する諸々の社会問題に大きな問題意識を持ちながら、このCSAを運営していることから、地球環境学の視点から、CSAの持つ社会的意義とシステム変革の潜在的可能性について学ぶ意義は大変大きいです。